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【日本を代表するアートディレクター達の考えは?】アートとデザインの違い

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アートとデザインの違い? デザイン

この内容に当てはまる人
・アートとデザインの違いが気になる人

デザインとアートの違い。
デザインを学ぶ学生や、デザイン職の人にとってあるある議論の一つです。

なぜあるある議論かというと、定義がないのです。
なので、自分なりの考察を語り合いたくなるのです。

僕は本気で芸術活動をしていた時もあり、アートにもちょっとうるさいです。
デザイン業界の人なので、デザインにもうるさいです。

語りだすとこのテーマはキリがなく、延々と続く内容でもありますが、今回は絞って書きたいと思います。

デザイン観やアート観はデザイナーであっても、上流工程、下流工程など環境が違うと大きく異なってきます。

上流工程?下流工程?
上流工程とはその案件、プロジェクトが発生する最初の段階付近の業務になります。
企画やデザインの方向性などデザインでも様々な業務があります。

下流工程は、色々なことが決まり明確に制作するものがあり、指示に基づいて制作する業務になります。

でざいんやの中の人(poonext)のつぶやき

デザインとアートの大きな違い

・商業ありきで制作しているかどうか
・主観的か客観的か

大きく分けるとこの2点かと思います。
商業ありきで制作しているかどうか

アートは自分の表現を形にすることが主題。
売ることを考え戦略的に制作する作家もいますが、ここで書く商業ありきとは、
流通に乗せることが前提にあり、課題解決させるために制作するということ

アートは意図や目的はあってもなくても作家次第。100%主観的でOK。自由。

デザインは依頼主があり、その依頼やその先にある課題を解決するものを制作する。
客観的な考えを持って制作するのはデザイン。

他人に伝わらなければダメ。

日本を代表するアートディレクターが考えるアートとデザインの違い

佐藤可士和
デザインの場合は例えば「コップ」という「機能」を成立させなくてはならない。
機能を取り払い、より純化したものがアートだと思っています。
参考:MASHING UP

原研哉
アートは、個人が社会に向き合う個人的な意思表明であって、その発生の根源はとても個人的なもの。 生み出された表現を解釈する仕方はたくさんある。

デザインは、基本的に個人の自己表出が動機ではなく、その発端は社会側にある。
「デザインのデザイン」(岩波書店)

水野学
デザインが他者との関係から始まるというふうには思っています。

「デザインをする人」と「デザインを必要とする人」がいて、後者がいて初めてデザインは成立すると考えています。
参考:ダイヤモンドオンライン

アートとデザインの違いの定義ができない理由

理由デザインに正解はありません。

世の中にはデザインとアートが融合しているものがあり、そもそもデザインって何なのさ。と考えさせられるものがわんさかとあります。

時代によって良いとされるデザインは変わります。

今、5年前、10年前のデザイントレンドを取り入れてデザインすると、アートになっちゃうことがあります。

アートも現代アートが定着し、アートの定義も変わりつつあります。

このような理由から、アートとデザインの違いはその時代によって変わるため、延々議論に上がるのです。

僕の持論
アートは自分自身を含め、一人でも人の心を動かすことができれば正解。(建前)

しかし一人でも多くの人に褒められたい。承認されたいと思うのが人間。
一人でも自分の作品を好きと言ってくれれば良いとは思えないです。(本音)

デザインはそのデザインの届け先のことを考え制作することが正解。(建前)
しかし現実は案件を担当する窓口者やディレクターに向けたデザインができれば正解。

これだと良いデザインは生まれにくい。(本音)
目先の人を攻略することことが重要になっている環境がとても多く残念です。

しかしこれが組織に属するデザイナーの現状でもあります。

まとめ

アートとデザインはね、主観的か客観的かどうかだと思うよ。

アートは自分がOKなら白紙でも成立するけど、デザインは白紙でも通用する場合はあるけど、それは自分が決めることではない。

商業(ビジネス)として成立するかどうか決定させる人がOKかどうかだよね。
この議論になれば、そう遠くを見ながら語ってみてください。

いい意味で意識が高いと思われるかどうかは、その人がどう思われてるかによって180度評価は変わります。

アートとデザインの定義は決まってなく、議論になれば着地点が見つからずふわっと終わりがちなので、今回は僕が考える定義を紹介いたしました。

このテーマはもっと細かく書きたいところですが、複数に分けて書きたいと思います。

今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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